急速充電器の選び方|失敗しないW数・PPS・ケーブルの基礎と用途別おすすめ構成【2025年版】

スマホのトラブル対処法

急速充電器の選び方【2025年版】

「どのW数を買えば速いの?」「PDとかPPSって何?」——急速充電器は規格とW数を外すと、思ったより遅い・熱い・同時充電で失速しがち。この記事は“まず結論→理由→チェックリスト”の順で、迷わず選べるように解説します。💡


まず結論:用途別の“これでOK”

迷ったらこのW数。同時充電が多い人は+10〜20Wの上ぶれで。

  • スマホ単体(iPhone/主流Android)20〜30W(USB-C/PD。AndroidはPPS対応だとさらに効率◎)
  • タブレット(iPad/Androidタブ)30〜45W
  • 薄型ノート(13–14インチ)65W前後
  • クリエイティブ系ノート/ゲーミングの軽作業100W前後(フルパワー不可の機種も)
  • 複数台同時(スマホ+タブ or スマホ×2)45〜65W・2~3ポート
  • 出張オールインワン(スマホ+ノート)100Wクラス・2ポート(C×2)

目安:必要W ≥ 同時に充電する機器の“合計必要W”×1.2(余裕)
例)スマホ20W+タブ30W=50W → 60W以上が安心。

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規格の基礎:PDとPPSを超ざっくり

  • USB Power Delivery(PD):USB-C経由の急速充電の“共通語”。
  • PPS(Programmable Power Supply):PDの拡張。電圧を細かく可変して発熱を抑えながら効率よく充電。主にAndroidの一部機種で恩恵大。
  • EPR/SPR:PDの給電レンジ。SPRは最大100WEPRは最大240W(ケーブルも対応品が必要)。

iPhone/多くのタブレットはPD対応で十分。Galaxyなど一部AndroidはPPSありで最適化されやすい。


ケーブルが“ボトルネック”になりやすい件

急速充電は充電器×ケーブル×デバイス三位一体。ケーブル次第で60W止まり発熱が起きます。

  • 60W超(最大100W/240W)を狙うなら5A・eMarker内蔵のUSB-Cケーブルを選ぶ
  • 240W(EPR)対応と明記のあるケーブルは将来まで安心
  • 映像出力(USB-C→C/HDMI)をするならUSB4/Alt Mode対応を選定
  • MagSafe/Qi2などのワイヤレスは有線より遅い/発熱しやすい→据え置き用

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GaNって結局いいの?

GaN(窒化ガリウム)小型&高効率。同じW数なら小さく軽いのが最大の利点。
ただし高出力の多ポート発熱対策次第で体感が変わるため、余裕のあるW数熱設計の評判を重視。

  • 据え置き:サイズより熱安定(負荷継続でも性能維持)
  • モバイル折りたたみプラグ薄型が便利(PCと重ねやすい)

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複数ポートは“配分方式”に注意

複数ポートは同時使用でW数が分配され、片方が遅くなることがあります。
製品ごとに組み合わせ表(例:C1のみ=65W、C1+C2=45W+20W 等)があるので必ず確認。

コツ

  • 合計Wではなく、自分の使い方の同時シナリオで見積もる
  • 「固定出力」より「可変配分(動的)」の方が使いやすいことが多い
  • ノート+スマホなら:100W級(C×2)C1=65〜100W、C2=20〜30Wを確保できるもの

失敗しないチェックリスト(購入前)

  • [ ] 必要W数:単体か同時か。合計×1.2で余裕
  • [ ] PD/PPS:Androidの一部はPPS対応が理想/iPhoneはPDで十分
  • [ ] ポート構成C×2が今後も汎用。Aは“古い機器用”に一つまで
  • [ ] ケーブル5A・eMarker、必要なら240W(EPR)対応
  • [ ] サイズ/形:差込口の干渉、折りたたみプラグ、重量
  • [ ] 安全性PSE、温度保護/過電流/過電圧保護の記載
  • [ ] 用途別ラベル:外出用/据え置き用で分けると運用が楽

家・外・出張:使い分けの最適解

自宅

  • 据え置き100Wクラス(C×2)で家族や仕事端末をまとめる
  • デスクはワットチェッカーで“実際にどれだけ出ているか”をたまに確認

外出

  • 30Wの単ポートが最強の汎用性(スマホ爆速+タブもそこそこ)
  • 薄型&折りたたみはカバンの“どこでも”に収まる

出張

  • 100W級(C×2)+5Aケーブルノート+スマホ同時
  • ホテルは延長タップがあるとレイアウト自由度↑

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“速さ”だけを追わない:発熱とバッテリー寿命

急速充電は発熱がつきもの高温状態が続くとバッテリー劣化が進みます。

  • 満充電付近で急速を続けない(80〜90%で頭打ちの機能があれば活用)
  • 高温環境での充電は避ける(車内・直射日光・布団の中など)

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よくある質問(FAQ)

Q. 45Wの充電器でスマホは壊れない?
A. PDは交渉制(ハンドシェイク)。端末が要求した必要電力だけを受け取るため基本安全。ただし粗悪品はNG。

Q. 100W充電器に60Wケーブルはダメ?
A. 出力は“弱い方”に引きずられます。60Wケーブルなら60Wまで。100W以上を狙うなら5A・eMarker必須。

Q. 2ポート同時だと遅い…
A. 分配仕様の問題。同時に何Wほしいかから逆算し、上位W可変配分のモデルを。

Q. ワイヤレス急速は?
A. 有線より遅く、発熱しやすい。就寝時など置くだけの利便性重視用途に。


まとめ:これで迷わない

  1. 使い方(同時充電の組み合わせ)を書き出す
  2. 合計W×1.2で余裕ある本体を選ぶ
  3. ケーブル(5A/eMarker/240W)を忘れない
  4. PSE・温度保護など安全性の記載を確認

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