「当選しました」「未払いがあります」「荷物の再配達はこちら」——怪しいSMSや迷惑電話、止めたいですよね。この記事では、“今すぐ効く”個別ブロックから、自動で弾く設定、通報の仕方、再発を防ぐコツまでを、iPhone/Android 別にわかりやすく解説します。
✅ 最初にやること(60秒クイック対処)
1) URLを開かない・返信しない
→ リンクや電話をタップすると個人情報や課金被害に繋がる恐れ。既読を付ける返信もNG。
2) その場で番号/送信者をブロック
→ 端末の「ブロック」機能が最短で効きます(やり方は後述)。
3) 同内容が来ても無視→通報
→ 同一文面は大量配信の可能性大。まとめて通報でブロック精度が上がります。
4) パスワード・認証コードは誰にも教えない
→ 「本人確認」「キャンセルはこちら」等は典型的フィッシング。2段階認証コードは厳守。
📱 iPhone:迷惑SMS/電話の止め方
1) 個別ブロック(最短)
- メッセージ(SMS):スレッドを開く → 右上の「…」→ 情報 → この発信者をブロック
- 電話:着信履歴の「i」 → この発信者をブロック
2) 不明な相手をまとめて“見えにくくする”
- 不明な差出人をフィルタ
設定 → メッセージ → 不明な差出人をフィルタ をON
→ 連絡先に無い相手は別タブに分離(通知もオフにしやすい) - 知らない発信者を消音
設定 → 電話 → 不明な発信者を消音 をON
→ 連絡先・最近の発信・Siri提案に無い番号は留守電へ(履歴には残る)
3) スパム報告(Apple/キャリアへ学習させる)
- iMessageで「迷惑メッセージを報告」が出たら報告をタップ(送信者はブロックされ、Apple側にも共有)
- SMS/MMSでも、キャリアのガイドに沿って迷惑SMS報告を活用(後述の“通報”セクション参照)
4) 迷惑電話の対策を強化
- 設定 → 電話 → 着信拒否設定と着信ID(追加アプリを使う場合の連携項目)
- 仕事や学校からの重要電話がある人は、連絡先を事前登録しておくと取りこぼしにくい
5) セキュリティの基本(再発防止)
- 設定 → パスワード → セキュリティ勧告を確認 → 弱い/漏えいのあるパスワードを変更
- 二要素認証を必ずON(Apple ID、主要サービス)
- ブラウザの詐欺サイト警告をON(SafariはデフォルトON)
🤖 Android:迷惑SMS/電話の止め方
1) 個別ブロック(最短)
- メッセージ(Googleメッセージ)
スレッド右上の「︙」→ 詳細 → ブロック(同時にスパムとして報告にチェック) - 電話(Google電話アプリ)
着信履歴の番号をタップ → ブロック/スパムとして報告
※メーカー独自アプリでも概ね同様に「詳細→ブロック」から設定できます。
2) 自動で弾く(スパム保護をON)
- メッセージのスパム保護
メッセージ → 右上「︙」→ 設定 → スパム対策 をON - 迷惑電話の自動判定
電話 → 右上「︙」→ 設定 → 発信者IDとスパム → スパムの表示/フィルタをON - Pixel の通話スクリーニング(対応機種)
電話 → 設定 → 通話スクリーニング → 自動スクリーニングを有効化
3) 通知の制御(鳴らさない)
- 設定 → 通知 → 不明な差出人やスパムカテゴリの通知をサイレントに
- 「おやすみモード/重点モード」で連絡先のみ通知に
4) セキュリティの基本(再発防止)
- Google Play プロテクトをON(Playストア → プロフィール → Play プロテクト)
- OS/電話・メッセージアプリを最新に更新
- ブラウザの安全閲覧をON(Chromeのセーフブラウジング)
📨 キャリア・公的窓口へ“通報”して学習精度を上げる
※手順名や宛先は時期や契約により変わるため、あなたのキャリア(docomo/au/SoftBank/楽天等)の「迷惑SMS・迷惑電話対策」ページを検索→最新版の通報方法に従ってください。
一般的には以下の方法が用意されています。
- 迷惑SMSの通報
・専用の転送先(例:受信SMSを“指定番号/アドレス”へ転送)
・専用フォームに本文や番号を貼り付けて報告
→ キャリア側のフィルタ精度向上につながります。 - 迷惑電話の通報
・通話アプリから「スパムとして報告」
・キャリアの「迷惑電話おことわり」等のサービスを有効化 - 被害に遭った/金銭情報を入力した場合
・カード会社・銀行へ至急連絡&停止
・パスワード変更・2段階認証の見直し
・必要に応じて警察の相談窓口へ
🔐 被害を“未然に防ぐ”5つのルール
1) リンクを開く前に送信元を確認
短縮URL・ドメインも要注意。検索エンジンで公式窓口を探すのが安全策。
2) 荷物や料金の連絡は公式アプリから確認
配送会社・携帯会社・銀行は、アプリや会員サイト内の「お知らせ」で確認が確実。
3) ID・認証コードは誰にも教えない
オペレーター・配送会社・“サポート担当”を名乗っても、コードを要求するのは詐欺。
4) 連絡先の整理
重要な取引先や家族は連絡先に登録。端末の「連絡先のみ鳴らす」運用が安全。
5) 使わないサービスの退会・メルマガ解除
放置アカウントは情報流出時の足掛かりに。定期的な棚卸しで弱点を減らす。
🧪 よくあるケース別ガイド
- 「再配達URL」:公式アプリ/公式サイトのマイページから確認(SMSのURLは踏まない)
- 「料金未納」「アカウント停止」:アプリ内通知/公式サポートへ自分で連絡(SMSの電話番号にはかけない)
- 「当選案内」:極めて高確率で詐欺。個人情報を送らない・URLを踏まない
- 「国際電話のワン切り」:折り返さない。番号をブロック
📝 まとめ(ブロック→自動化→通報の順で)
1) その場で番号/送信者をブロック
2) 自動フィルタをON(iPhone:不明差出人フィルタ/Android:スパム対策)
3) 知人以外を消音(iPhoneの不明発信者消音/Androidの通知制御)
4) 通報して学習に協力(キャリア・アプリの迷惑報告)
5) セキュリティの基本(2FA、アップデート、安全閲覧)を徹底
この5段階を習慣化すれば、迷惑SMSや着信は大幅に減らせます。困ったら本記事のチェックリストを上から順に実行してください。
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